面接は「評価される場」であると同時に、こちらが職場を確認する場でもあります。入職後の「聞いていた話と違った」を減らすため、よく問われる質問への備え方と、聞きにくいことを角を立てずに確認する言い方を整理します。
面接で問われることは、大きく3つ
- なぜ辞めるのか(転職理由)
- 何ができるのか(経験・スキル)
- なぜここなのか、続けられるのか(志望動機・定着性)
この3つに一貫した答えを用意しておけば、質問の言い回しが変わっても対応できます。応募書類と食い違わないよう「職務経歴書・履歴書の書き方」も見返しておきましょう。
転職理由の伝え方
人間関係や残業が理由でも、そのまま話すと「同じ理由でまた辞めるのでは」と受け取られることがあります。事実 → 実現したいことの順で組み立てます。
避けたい例「残業が多く、上司とも合いませんでした」
伝え方の例「残業が慢性的に発生する体制で、家庭との両立が難しくなりました。勤務時間の見通しが立つ環境で、長く働きたいと考えています」
前職を否定するのではなく、次に実現したいことへ着地させるのがポイントです。事実を偽る必要はありません。
想定しておきたい質問
- これまでの応需科目と、1日あたりの処方箋枚数
- 在宅医療・無菌調剤など、特殊業務の経験
- 管理薬剤師や後輩指導の経験
- 苦手だと感じる業務と、その対処方法
- 勤務可能な曜日・時間帯、転居や異動の可否
- 入職可能な時期
「苦手な業務」は、「ありません」とするよりも、苦手を認識したうえでどう対処しているかまで話すと、業務への向き合い方が伝わります。
逆質問は「確認の場」として使う
求人票ではわからない次のような情報を確認できます。
- スタッフ構成(薬剤師・事務の人数、年齢層)
- 一人あたりが担当する業務範囲
- 教育・研修の進め方と入職直後のフォロー体制
- 繁忙期と、その時期の勤務実態
聞きにくいことの、聞き方
制度の有無ではなく、実際の運用を尋ねる形にすると自然に確認できます。
残業について
繁忙期はいつ頃でしょうか。その時期の終業時刻は、どのくらいになることが多いですか。
有給休暇について
有給休暇は、皆さんどのくらい取得されていますか。
急な休みへの対応
体調不良などで急にお休みが必要になったとき、どのように対応されている方が多いですか。
産休・育休について
産休・育休を取得された方はいらっしゃいますか。復帰後はどのような勤務をされていますか。
時短勤務について
時短勤務の方は、現在何名くらい在籍されていますか。
人員体制について
現在、欠員が出ている状況はありますか。欠員が出たときは、どのように対応されていますか。
見学があるときに見ておきたい場所
- スタッフ同士の会話や声のかけ方
- 調剤室の広さ、動線、整理の状態
- 待合の混雑具合と患者さんへの対応
- シフト表や研修案内などの掲示物
短時間でわかることには限りがありますが、求人票の文字だけでは得られない情報が見つかります。
質問しにくいときは、担当者経由という手も
エージェント型の転職サービスを利用している場合、面接前に職場の状況を聞いたり、面接後に条件面を担当者経由で確認したりできます。サービスの違いは「薬剤師転職サイトの選び方」、待遇面は「年収交渉で確認すること」をご覧ください。
まとめ:面接は「選ばれる場」であり「選ぶ場」
質問への答えを準備することと同じくらい、何を確認して帰るかを決めておくことが大切です。確認したい項目を3つほどメモにして持参すると、聞き漏らしにくくなります。
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